こんばんは!
好位置にも高位地にも程遠い光一です!
今日はちょっと個人的な話を
ここに記しておきたいと思います。
この7年間(22歳~29歳)、「現実」という名のモンスターに負けて何かを諦めたりすることなく、精力的に日々闘って来ました(…つもりです)。
そのおかげもあってか、ご縁もあってか、今ひょんな流れから、某出版社から小説を書く流れを頂いております。
ただ、何を隠そう小説など一切書いたことがありません笑。そもそも小説の前に今エッセイを書いていて、そのエッセイですら苦戦しています。
今年は二冊の本を二社から、それぞれ出版させてもらいましたが、悔しい部分も多く。最近は躍起になって日本語や執筆の勉強、小説分析などに取り組んでいる最中です。
そういった技術的な面でもモヤモヤしている今日この頃ですが、実はもう一つのモヤモヤがありました。それは
「小説=親友の夢」
だったからです。
僕には小説家を目指していた
友人がいるのです。
彼とは16歳のときに高校で出会いました。3年間同じクラスになることはありませんでしたが、一緒に下校したり、よくお互いの家を行き来したりしていました。
あまりにも共通の話題がなく、お互いの趣味を好きになろうと努力した時期がありましたが、結局それもうまく実らず。半ば諦めにも似た気持ちで、無言で「ただ、一緒にいる」という日々を重ねました。
それでも、居心地が良かったのは、何処か「自分たちは人と違う」という余りにも曖昧な感覚だったかもしれません。
けれど、その曖昧な感覚は、大学卒業のタイミングで確信に変わりました。あらゆる同級生が現実的に就職をしていく中、僕たちはやりたいことのために、闘うことを選んだ数少ない同志になったのです。
それからも、親交を繰り返し、お互いを応援して、(僕が助けられてばかりでしたが)、29歳という世界までやってきました。僕は彼の「小説家になる」という夢を、真横で13年ほど見続けて来たのです。彼の文章は13年前から変わらず、ホント凄いんですよ。
そんな中、彼は今年、
「小説を書くことをやめる」
と宣言して、
一般企業に就職しました。
強い寂しさを感じましたが、でも、そうすることで、彼の胸を締め付ける痛みが少しでも緩まるのなら寧ろその方がいい、って思いました。
そして、偶然とはいたずらなもので、それと同じくして、僕に小説を書くチャンスが巡って来ました。そこで、真っ先に思い浮かんだのは彼の顔でした。
彼の夢を僕が先に果たしてしまうかもしれないこと。中途半端な技術で、彼のフィールドを踏み荒らしてしまうこと。とても悩ましい気持ちでした。
こんなときに、
やっぱり風は吹くんですよね。
先日彼から急に「会えないか」って連絡があって、少しだけ会って来たのです。彼が僕を誘った意図は知りませんが、僕は僕で、この記事に書いてあること全部ぶちまけてみました。
嬉しいことに、
彼は応援の言葉をくれました。
親切にたくさん
アドバイスもくれました。
僕のモヤモヤは風に吹かれて
何処かに消えていきました。
そして、
月並みな表現ですが、
彼にとって「小説を書くこと」は
「生きること」だと思っています。
なので、絶対に今回のドロップは
「一旦」であって、
「また戻ってくる」と
勝手に決めつけていましたが、
彼もどうやらそのつもりだったようです。
それを知ることができたのも
大きかったです。
彼とこのタイミングで
会えてよかった。
良い本を書いて、嫉妬させたり、俺も書きたい!って思わせたり、そのくらいの本を書きたいって思います。
そして、共通の話題が無さ過ぎて、無言の時間が多かった僕たちに、新たに小説を通して、会話が生まれる日が来るのかなと思うと、それも楽しみに思います。
映画製作、
カフェ経営、
本出版。
色々なことを
果たしてきましたが、
よくよく考えてみれば、
これらは全て「誰かの夢」
でもあるんだよなー
って常々感じます。
そして、その世界で本気でがんばっている人からしたら、僕は中途半端にそのフィールドを踏み荒らしている半端者くそ野郎だと思っています。あくまで一つの視点です。そう誰かに思われていても全く不思議ではないっていう話です。
ただ、本当に失礼なほど踏み荒らしている人もいる中で、僕は、僕なりに、誠実に、真摯に、そのフィールドを踏み荒らしている自覚があります。「真摯に踏み荒らす」って変な話ですが。
中途半端であることは申し訳ないけど、頂いた機会に全力で向き合っていることにおいては、誰にも否定されたくはありません。
だから、僕もこのチャンスをもらったからには、「物語を書く」ということに、誠実に、真摯に、向き合ってみようと思います。1冊書いて分かるような世界だとは思ってないから、沢山書いてみたい。
そして、あと1つ。
自分の中で大きな感情があります。
それは100%純正の
「ワクワクする気持ち」。
今まで、アフリカのことも、カンボジアのことも、震災のことも、カフェのことも、防災のことも、全部やりたいことではあったけど、それと同時に苦しいことでもありました。人の生死や、人の苦しみに向き合う活動だったからです。
全活動、苦しいなあって思いながら続けてきたんですよ。もちろん素敵な出会いや嬉しいこと、達成感、たくさんありましたが、苦しさが根本的にある上でのことでした。
自分の歩んできた道に後悔なんて1ミリもしてないのですが、社会的な意義のために、どれだけの自分の気持ちを犠牲にしてきたかは分かりません。
そんな7年間でしたが、純粋に今、
「物語を書く」ってことに対して、
凄いワクワクしている自分が
いるんですよね。
これはたぶん僕の人生において、
とても重要な感情です。
もちろん、ちゃんと書けるのかっていう不安は既にありますし、書いてる途中で凄まじい苦しみを味わうのだろうなと思いますが、苦しみの性質が今までとは違い過ぎます。
この機会をくれる、出版社の方には、なんだか、命を救われたとさえ思えてしまうくらい、感謝しているのです。
以上です。
ちゃんと小説書き切れるのか
全く分からないし、
これから自分の人生がどんな風に
巡っていくのかは分からないけど、
僕の決意や今感じている感情を
この場所に残しておきたいと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございました!
小川光一