赤ちゃんの運命を決めるもの/ソーラーママ




 
 
こんばんは!
 
僕が昔から大好きでチェックしている
 
NHK BS1で平日深夜0時に放送している
『BS世界のドキュメンタリー』
 
 
 
2012年11月26日~2012年12月7日に渡って
 
WHY POVERTY?
世界の貧困
~なぜ格差はなくならない~
 
という「映像を通して人々に"貧困"について
考えてもらうことを目指した特別企画」が
NHK BSで放送されました。
 
 
 
なぜ21世紀になっても世界から貧困が消えないのか?という問いかけを元に、受賞歴のある監督に貧困問題を取り上げたドキュメンタリー番組8本の制作を依頼。
 
 
 
イギリスのBBC、
デンマークのDR、
ドイツ・フランスのARTE、
日本のNHK、
アメリカのITVS
イスラエルのStep International
数十か国の公共放送局などが参加する
 
デンマークと南アフリカを拠点に活動する
STEP INTERNATIONAL主催の
国際共同プロジェクトです。
 
Youtubeで短編(英語)なら
80本くらい見れます!!
 
 
 
 
 
 
この8本が毎晩やっていて
 
全部実家で録画していて
 
観れた作品から感想をブログに記録しているのです。
 
 
今回も2作品を観賞。
 
 
 
 
 
 
 
 
『赤ちゃんの運命を決めるもの』 

(原題 『Welcome to the world』)
  
 
 
 
 
赤ちゃんにまつわる世界各国の事情のお話。
 
カンボジア、シエラレオネ、アメリカで取材が行われている。
  
 
カンボジアのHIVと共に生きる家族。
 
シエラレオネの国境なき医師団や助産婦。
 
アメリカの貧困にあえぐ家族。
 
  
  
  
  
「生まれる場所によって赤ちゃんの運命が決まっている」
 
このセリフが多用されていた。
 
 
 
 
 
世界全体で出産死亡率が一番低い国は日本。
 
先進国で一番出産死亡率が高いのはアメリカ。
 
世界全体で出産死亡率が一番高いのはシエラレオネ。
 
 
ノルウェーの避妊は88%
シエラレオネの避妊は17%
 
 
 
1歳未満で死ぬ子供の数
 
世界平均:1000人中42人
アフリカ:1000人中82人
ヨーロッパ:1000人4人
 
 
 
若くして出産する少女が
年間1600万人
 
 
 
沢山のデータが引用されていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
アメリカではリーマンショックの煽りが相当の数の人を苦しめていて
 
深刻の事情が重ねられた。
 
ホームレスの人向けの助産活動をしているNGOがあった。
 
 
 
シエラレオネではアフリカの抱える問題として
 
聞いていて苦しい事情が重ねられた。
 
国境なき医師団の活動場所と或る村のインタビューがよりリアルだった。
 
 
  
カンボジアでは実情というよりも或る家族にフォーカスを当てたストーリーライン。
 
ゴミを拾って生計を立てようとする12歳の息子と5歳の娘。
HIVになりながら子供を孕ませているお母さん。
夫は散々浮気をしてHIVを移して消えた。
 
 
アフリカでHIVの蔓延る現場に居た訳で
カンボジアでHIVと共に生きる沢山の人と話した訳で
 
シエラレオネもカンボジアもより主観的に観てしまったかもしれない。
 
 
描写やフォント、構成などが
非常にテレビ番組要素の高いドキュメンタリーだった。
 
 
 
 
 
 
 
  
  
 
『ソーラーママ』 
  
(原題『Solar Mamas』)
 
 
 
 
 
「女性は男性よりも貧困を克服する力があるのか?」
 
この問いから始まるドキュメンタリー。
 
 
 
 
インド北部・ティロニア村で行われている
 
「裸の大学」という場所を知っていますか?
 
 
ここでは
貧しい地位に暮らす女性の自立と
地位の向上を目指すプログラムを行っている。
 
 
6ヶ月かけて太陽光発電の技術を学ぶ。
 
 
 
 
・電気のない村に住んでいる
 
・読み書きが出来ない
 
・選りすぐりの人間力がある
 
・6ヶ月インドに来れる
 
 
見ている限りこの4つが大きな条件のようで
 
これを満たした女性が
 
今回のドキュメンタリー取材においては
ブルキナファソやケニア、グアテマラ、コロンビア、マルタ共和国など
アフリカ、中東、南米を中心に27名の方が選出されてました。
 
 
その中でもヨルダン北部の村に住むラフィアの奮闘を
 
このドキュメンタリーでは追っています。
 
 
 
正直こんなに鳥肌の立ったドキュメンタリーは久しぶりに観た。
 
読み書きの出来ない27人の女性たちが
自分たちの国のため、家族のために
 
半田付けや回路版、細かい電気工学を一生懸命覚え
最終試験に挑んでいく姿は
 
本当に震えて。
 
それはもちろん、
ラフィアの女性としての強さにも非常に感動しました。
 
 
 
ヨルダンは女の子は10歳までしか学校に行けず、
それ以降の勉強は恥ずべき行為だっていう男性優位な国だそうで、
 
とにかくラフィアに対する夫やその他周りの態度が辛すぎる。。
 
 
 
基本男性は酷い言動の塊で
(ラフィアのお父さんだけ理解ある方)
 
そんな中で振り回されながらも
 
強く村や家族のために突き進むんです。
 
 
 
 
 
いやー、
 
書きたいことはたくさんあるけど、
 
まず一番に
この映画内容は
「僕が思う国際協力」というものを形成する要素を
すべて網羅していたように思えた。
 
 
僕が将来やりたい活動に大きなヒントをくれる内容だった。
 
 
 
 
 
あとは映像的な視点でいくと
撮影がめちゃくちゃ上手かった。
 
バリエーションも
映像的にも豊富で
内容的にも豊富で
 
全てが無駄も不足もなくまとまっていた*
 
 
 
 
ドキュメンタリーは撮っていく中で
 
思いもしないインタビューが撮れたりして
 
撮りたかった映像が撮れなかったりして
 
最初に考えていた構成が変わっていくことが多いですが
 
 
 
なんだかその構成を
凄いクオリティで維持し続けたのであろう要因が
 
このストーリーには多過ぎて
 
 
喜、怒、哀、楽、
様々な感情と共に50分が記憶に残っています。