教育熱のゆくえ/アニメ貧困史




 
こんばんは!
 
僕が昔から大好きでチェックしている
 
NHK BS1で平日深夜0時に放送している
『BS世界のドキュメンタリー』
 
 
先週から
 
WHY POVERTY?
世界の貧困
~なぜ格差はなくならない~
 
という「映像を通して人々に"貧困"について
考えてもらうことを目指した特別企画」が行われています。
 
 
 
なぜ21世紀になっても世界から貧困が消えないのか?という問いかけを元に、受賞歴のある監督に貧困問題を取り上げたドキュメンタリー番組8本の制作を依頼。
 
 
 
イギリスのBBC、
デンマークのDR、
ドイツ・フランスのARTE、
日本のNHK、
アメリカのITVS
イスラエルのStep International
 
数十か国の公共放送局などが参加する国際共同プロジェクトです。
 
 
 
 
 
 

この8本が毎晩やっていて
今日が5本目の放送なのですが
 
全部実家で録画していて
 
 
今日はたまたま帰れたので2本目と3本目を見てきました!
 
 
 
 
 
 
『中国 教育熱のゆくえ』
 
(原題 『Education,Education』)
 
 
1997年に中国は全大学を民営化。
大学がまるで営利目的の会社になりつつあるそうで。
 
私立大学は過去10年で30倍の数に
 
そのくせ一流大学は学費が安い上、良い企業に就職できるが
ありふれた私立大学は学費が高く、生徒のことなんて考えていないという。
 
 
 
 
 
或る私立大学講師
大学進学を目指す貧しい田舎の女の子
就職に苦戦する新卒の男の子
 
 
この3人のストーリーが同時進行していく形。
 
 
 
 
 
或る私立大学の講師は、
自分の大学に人を入れるために全土を営業に回っていた。
 
 
でも明らかに詐欺であり、嫌々やっていた。
  
 
設備紹介をしてもほとんどネットで引っ張って来た何処かの写真
講師紹介の写真も半分以上が関係ない人
 
魅力的に見せて地方の高校生を引っ張っていた。
 
 
 
 
 
中国では教育を受けることで豊かさが手に入るという風潮があり、
 
その夢と期待で躍動する大学進学を目指す貧しい田舎の女の子
 
その反面大学を出ても就職できる人は限られている現実を突きつけられる新卒の男の子
 
この入口と出口に立つ2人の姿が対照的に映っていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『アニメ貧困史
~貧しさはどこからやってきたのか~』
 
(原題 『Poor Us: an Animated History of Poverty』 )
 
 
世界中の人の何気ない日常が映し出され映画は始まる。
 
 
それぞれが眠りにつき、夢を見る。
 
 
そして、
夢の中でさまざまな時代の貧困を体験することで展開していく。
 
 
 
 
 
アニメーションと歴史学者や経済学者へのインタビューを織り交ぜた形式。
 
メインはアニメーション。
 
ポップテイストから絵画テイストまで
 
はっきり言って感激過ぎる映像クオリティでした。
 
 
 
 
 
インタビューされる人の中には
 
『貧困の終焉』などを書かれたジェフリーサックスさんが居て驚きました。 
 
 
 
 
 
物語は石器時代から
 
狩猟採集時代から文明時代。
 
 
 
アフリカ
 
中国
 
ヨーロッパ
 
南米
 
 
 
資本主義
 
 
共産主義
 
 
トリプルダウン経済
 
 
債務
 
 
貨幣の変遷
 
 
グローバル化
 
 
 
様々な時代の貧困
 
様々な起因による貧困
 
 
 
一体貧困とはどこからやってくるのか。
 
沢山の場所や時代、人や視点から語られ
 
 
最後はクイズ番組に出演して
ボリビアの暴動に巻き込まれて
 
夢から覚める。
 
 
 
 
 
そこからはアニメと実際が混同して
最終的に何気ない平和な自分が貧困者になって終わる。
 
 
 
 
 
なんかこの作品のレベルの高さは以上過ぎて
 
凄い衝撃的な作品だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
また実家に帰るタイミングで
他の作品もしっかり見たいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
光一