おはようございます、僕です。
ついに来月公開となる僕の映画
『いつか君の花明かりには』。
現在は毎日仕上げ作業にひーひー言ってます。
あと少しばかり頑張りたいと思います。
さて、全然ブログ書かないくせに、
映画の仕上げで全然余裕ないのに、
残しておこうと思いました。
昨日の日本代表について。
2018年6月~7月で現在開催中の
ロシアワールドカップ。
物心ついた時から、ひたすらサッカーに身を投じてきた僕ですが、今回は映画製作の仕上げ時期と丸被りで、人生で一番観戦できていないワールドカップになってます。仕方ない(・ω・)
でも、何はともあれ、
日本代表!
決勝トーナメント進出!
快挙すぎます。
2ヶ月でチームを作り直した西野監督が凄すぎますし、その監督が描くサッカーを体現して、格上相手3連戦でグループリーグ突破した選手たちも、本当に日本の誇りです。
ついに出揃ったベスト16。
16カ国の内訳、
ふたを開けてみてびっくり。
欧州10カ国、
中南米5カ国、
そして日本。
なんですよ!!
いやはや、これは凄い。
アジア勢、オセアニア勢、アフリカ勢など、すべての欧米以外勢を代表して闘って欲しいと思うのは個人的な感情ですが、
史上初のベスト8を懸けた次戦は、日本以上に主力温存しながらイングランドを撃破したベルギー。その次はブラジルかな。
胸が熱くなる景色です。
次戦もがんばって欲しいものです。
さて(2回目)、
今回はそんな日本代表の最後の闘い方が
物議を巻き起こしています。
端的に言うと、
僕は日本代表の闘い方を批判している人たちに
「うーん」てなってます(・ω・)
昨日のポーランド戦について
僕が思った7つのこと。
以下に書き記しておきます。
1、エモーショナルとファンクショナルの混同
日本代表を指揮して
2度W杯を闘った岡田武史監督は
某番組内でこんなことを言っていました。
日本のファンは、ファンクショナル(機能的)なことと、エモーショナル(感情的)なことをゴッチャにしてしまうところがある。
日本のサッカーシステムや、
元々全員に備わっている日本人としての心、
などではなく、
「監督が嫌いだから
今回のチームは応援しない」
「この選手が嫌いだから、
試合に出ていたら嫌だ」
といったようなことがあたります。
これはなかなか難しい問題ですね。
このご時世、どういう風の吹き回しか、「何を作っているか」よりも「誰が作っているか」で選ばれる風潮があるように思えます。
例えばカフェ。選ぶ時の大事な要素として、メニューや価格、内装など色々ありますが、最近はアンケートなどでも1位に「店員の接客・雰囲気」などが入り込むことが増えて来ています。
更に例えば音楽。純粋に曲が良いか悪いかを判断して聞くのではなく、特定の人が歌っている曲であれば、なんでも良い曲と判断する人が実に多い印象があります。どんなに名曲を世に生み出しても、どんなに惚れ惚れする天才ぶりだったとしても、「川谷絵音は不倫するから嫌い。彼の歌は聴かない」みたいな。
そんな感じで、今回のワールドカップは、本田がどうとか、ハリルを解任したサッカー協会がどうとか、ずっとファンがエモーショナルとファンクショナルを履き違えながら騒いでいる、という背景の上で、今回のポーランド戦に対する賛否両論が巻き起こっている印象を受けました。
2、メディアリテラシーについて
1と少し被るのですが、
僕たちメディアに左右され過ぎです。
リテラシーというのは、
真偽を見極める力とも言えますが、
その低さが最近目立って仕方がないのが
最近のサッカー界です。
例えばハリルさんの解任。
日本サッカー協会が悪者になってますけど、
ハリルさんの会見もなかなかの酷さでした。
「選手たちからたくさんメッセージをもらった」と言って読み上げた代表文は、槙野選手のインスタグラム投稿をかなり意訳したものでした笑。
ましてや本田圭佑がハリルさんを追放したように報道するニュースが重なったせいで、本田圭佑の批判コメントがインターネット記事にドン引きするくらい蔓延るようになりました。
それによってアクセス数を稼げると判断したであろう記者たちは、本田の悪口記事を増やしていく始末。異常な悪循環を感じました。
今回のポーランド戦に関する悪口記事も、メディアリテラシーの低い人間と相乗的に増えていかないことを願います。
いや、その悪い記事が本当かもしれませんよ?そこはそれぞれがちゃんと見極める力を身に付けるべきだと思います。頭ごなしに信じて、頭ごなしに悪口を発する人間にはなるべきではないです。
まあ、リテラシーとは関係のない結びになってしまいますが、シンプルに言いたいことは一つ。
純粋に日本代表を応援するのが一番
3、主人公が自分だと批判に走りがち
今回のポーランド戦の最後10分は、確かに異常な光景でした。あんなパス回しはサッカー観戦しまくってきた20年間で、初めて観ました。それにポーランド代表が付き合ってくれたのも何とも。
ただ、
よく考えてくださいよ。
・攻めて1-1にできる可能性
・攻めた結果カウンターで0-2にされる可能性
・攻めた結果カウンター止めるために
イエロー以上をもらう可能性
・バチバチやってイエローが増える可能性
・セネガルにコロンビアが追いつかれる可能性(下と相殺)
・コロンビアがセネガルを突き放す可能性(上と相殺)
などなどを考慮して、
どの戦術が一番、
決勝トーナメント進出
の可能性を高めるのか。
これを残り15分で即座に判断して、長谷部を投入した西野監督はやっぱりすげえ人だと僕は思うんですよ。Jリーグ最多勝利数監督に君臨しているだけのことはある人なんですよ。
それで結果セネガルが追い付いちゃったりして、日本が敗退していたとしたら、きっと日本代表は批判の嵐を受けていたのでしょうけど、それでも監督が最後に取った戦術は、あの状況下でベストだったんだと思います。
ドーハの悲劇の時は攻めに攻めた結果、カウンターからの失点で、絶望を味わったんでしょ?ちゃんと教訓が活かされてるんだなと思います。
さて、戦術的に妥当なボール回しだったとして、
ここでポイントとなるのが、
主人公が日本代表なのか
主人公が自分なのか
だと僕は感じました。
日本代表が主人公なら、
彼らの戦術を尊重して、
彼らの歴史を理解して、
「俺が監督でもあの判断だな」
「一番悔しいのは彼らだよな」
って思えるかもしれませんが
自分が主人公なら、
彼らの戦術を尊重できず、
「楽しくない」
「こんな突破なら敗退の方がまし」
って思ってしまうかもしれません。
「自分を楽しませてくれないものは悪」
これがマジョリティとしてまかり通るんだとしたら、それはとてもオナニー的で、自己中心的な人間の多い社会だなと感じてしまうので、少なくとも僕は嫌だ。
サイレントマジョリティ、
僕は嫌だ。え?
いや、うん、確かにつまらなかったのは事実だし、敗退した方がマシって気持ちも分かりますけどね。長谷部の試合後インタビューにあった「真実は結果の中にしかない」という言葉が物語ってます。
4、ファウル最小数の国は?
日本はセネガルと得失点差だけでなく直接対戦成績、総得点まで並んで、初めてのフェアプレー数決着の末に決勝トーナメント進出を決めました。
イエローカードやレッドカードの数、ですね。セネガルは少し、日本代表に空中ひじうちを繰り出し過ぎましたね……反省するんだニアン……
さて、
32カ国が3試合ずつ終えて、
各国の総ファウル数が出たんですね。
どこが一番少なかったと思いますか?
なんと意外な国が!!
…ってこともなく、日本が最小数ファウル数を記録したらしいです笑
その数は28回!!
1試合平均9.3回!!
フェアプレー賞です本当に。
この結果が、ポーランド戦の最後の10分でチャラになるのかって言われるとそうはならないと思います。日大タックルなども話題な日本ですが、このラフプレーの少なさは、最後の10分間以上に評価されるべきだと思います。
ちなみに
ラフプレーが話題になっている韓国が
一番ファウルしていて
63回(1試合平均21回て)。
ちなみに
肘打ちが話題になっているセネガルは、
5位タイの45回でした。
反省するんだニアン……(2回目)
5、サッカーW杯優勝は僕らの手にも託されてる
そろそろ映画の編集作業に戻りたいのですが、4年に一回のワールドカップ記事なので、もう少し頑張りたいと思います(・ω・)
さて、
日本の選手が「W杯優勝」をよく口にしますが、
W杯優勝って選手だけで
叶えられるものなのでしょうか
メディアに踊らされて、個人選手を批判の渦に晒し、得点を決めたらごめんと謝り、10分間のパス回しを恥とする。テロップには「コロンビアありがとう」というセンスのなさ。
W杯で優勝するような国って、もっと国民が選手を信じて、チームを信じて、国一体となって応援しているイメージがあります。そりゃあ厳しい声も向けるでしょうけど、なんか本質的に次元が違うように感じます。
20歳の時に、
貯金したお金で
スペインに行ったことがあります。
その時に5試合くらいサッカーの試合観に行ったんですけど、一番印象に残っているのが、ビセンテカルデロンで行われたチャンピオンズリーグ、アトレティコマドリー対シャルケでした。
もうスタジアムの外にいた時点から
熱気が凄まじかったし、
スタジアムの中でも、
失点に対する悲壮な表情。
得点に対する爆発的な笑顔。
サッカーってこんなに応援できるものなのかって思いました。
そして、最後の5分。大量リードして勝利がほぼ確定していたアトレティコファンたちが会場全体にウェーブを起こしたんです。
その時、
スタジアムがぐらぐら揺れたんですよ。
崩れるんじゃないかと心配になったと同時に、
こんなに国民全体がサッカーを愛している国に
日本は勝てないな
って思ったんです。
国民性の違いもあるし、比べるものではないとは思うんですけど、国民全体に心から愛されて、愛ある批判、愛ある応援を受けていたら、ナショナルチームもクラブチームもそりゃあ強くなるよな。と感じたことを覚えてます。
今回のポーランド戦で、
その世界との差を、
日本人の反応を見て感じました。
日本のW杯優勝が遠いのは、
選手以上に国民が原因だなあって。
マスメディアも含めてね。
うん。もし、
これで今回日本が優勝するようなことがあったら、
坊主にでもします。
(余計な小話:サッカー部の頃に「区大会でベスト8に入れなかったら坊主というルールが常」で、坊主になりたくない一心で、常にベスト8に入り続けてたんですけど、坊主にならなくて済む安心感で、必ず準々決勝で敗れて、ベスト4になれなかった3年間を思い出しました。僕たちの髪の毛に対する執着はすさまじく、監督が「優勝できなかったら坊主」と言っていたら、優勝できていたかもしれないとは未だに思っている)
6、4年前の桂浜にて
髪の毛の執着と同時に、
4年前のW杯を思い出した。
日本全国で防災講演しまくってる時期で、
その月、オフが2日しかなかったんだっけな。
日本対コートジボワール戦の日は
高知県で講演で、
奇跡的に時間帯が合った僕は、
桂浜のパブリックビューイングに行きました。
さて、
それをSNSに投稿したら、
「桂浜なんかでサッカー観戦してないで
もっと防災減災のことしろ」
って連絡してきた人がいたんですよね。
その日、防災講演してるんだけどな。
月2日のオフも削れってこと?
その人が1日足りとも休みなく働いていて
「お前も一緒にもっと頑張ろうぜ」って言うなら考えるけど、
そんな筋合いのないおじさんで、
「黙れボケ」としか思わなかったことを覚えてる。
7、24時間常にサムライでいなきゃ許されないの?
さて、たくさんの脱線でお送りした長文のブログでしたが、最後に書きたいのはこれです。
日本代表って、常に、
ああいったプレーは許されないの?
24時間常にサムライで
いなきゃ許されないの?
(「24時間は無理だとしても、90分はサムライでいなければいけないと思います」的な感じで揚げ足は取らないでください笑)
僕は国際支援やら防災関連の仕事をしている影響もあって、
よく正義のひーろー扱いをされます。
その結果どうなってると思いますか?
ネガティブな発言をSNSでしていると「たくさんの人に見られているんだからそんな発言するな責任を持て」というメッセージが届きます。
趣味のカルカソンヌに関するツイートばかりしていたら「社会貢献しろ遊ぶな」って言われたこともあります。
お酒を飲んでいる写真をSNSにアップして「幻滅しました」と言われたこともあります。(これは東北で被災された知人もタバコ吸っていたら言われていて、おいおいまじかと特になった記憶があります)
もし、
ポーランド戦のプレイが、
批判に値するものだったとして、
例えば子どもの教育に
良くないものだったとして、
あの10分は
そんなに許されないものなのかなと思う。
「3試合合計で
勝ち点1取れたら奇跡」
と言われていた日本が、
格上相手にこれだけ善戦して、
勇気を与えてくれているのに、
あの10分が許されないのだとしたら
僕はいよいよ
この社会は危険だなあと思います。
きっとこれからも僕は
お酒を飲んでいる写真をアップする度に
誰かに幻滅されるし、
社会貢献する資格がないとか、
とやかく言われ続けるんだろうと思う。
さて、(さての乱用、何回目?)
脱線しちゃったね。
僕は特に
スポーツマンシップがどうとか、
今回のポーランド戦で
掲げる気はないけど、
常にかっこよく闘わなきゃいけない意味が分からなくて、
こんなブログを書きました。
好き嫌いは誰にだってあるけど、
メディアに左右されすぎずね。
自分が楽しいかも大事だけど、
完璧を求めずにね。
純粋に日本代表を応援しようよ、
次の試合もさ。
簡単にまとめると
こんな感じかな笑。
はい、長文読んでくれて
本当にありがとうございました!!
日本代表がいつか(今回でもいいけど!)
W杯優勝する日を信じて
引き続き日本代表を応援していきましょーう!!
小川光一
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