*小川光一出版情報*

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2012-10-23

それでも運命にイエスという。2年間のまとめ。

※旧ブログ「光を束ねて。」(アメブロ)に
2012年投稿された記事の中から一部を転載しております。
 
 
 
こんばんは!
光一です
このブログではまだ報告できていませんでしたが、
僕が制作した
ドキュメンタリー映画
『それでも運命にイエスという。』
なんと今月17日からDVD販売されています!! 
500枚限定(再生産なし)


 
  
  
 
 
販売開始から5日間で
いま250枚以上売れてるようです。
 
もう見たことある人も
未だ見れていない人も
ぜひゲットしてくれたら嬉しいです☆
 
 
 
 
 
そんなこんなで今日は!
 
この2年間をガッツリ振り返ると共に、
僕のドキュメンタリーに対する本音を
赤裸々に記してみたいと思います。
  
 
――――――――――
 
 
 
 
 
今から2年半前、
僕が人生というものに苦戦している頃
同じく苦戦している人物がいました。
それが葉田甲太でした。
なんとなく会ってみると
彼は映画制作を諦めようとしているところで、
一緒に映画を作ってくれと彼は僕に言いました。

僕は『僕たちは世界を変えることができない。』
という葉田の書いた本が嫌いで(笑)
でも嫌いなのは個人的な思想であって
この本が起こす可能性については信じるものがありました。
「その可能性を自分の持てる限りの力で支えよう」
と思い、その依頼を受けたのが全ての始まり。
1週間後には僕たちは一緒にカンボジアに飛び立っていました。
カンボジア取材の日々では
エイズ病棟を中心に
HIV問題に由縁のある場所をひたすら回って。
とりわけエイズ病棟に関しては
病棟の患者さんと仲良くなるために朝昼晩通い続けました。

 
HIVが巻き起こす差別や偏見。
僕が今まで知ることもなかった世界が
そこには広がっていました。
 
 
アジア最悪と言われたカンボジアのHIV感染率も
近年急激に減少傾向にある。

それでも、0.9%と言われるこの国にも
エイズという病気、そしてそれにまつわる差別に苦しむ人達が大勢いた。


 
衣食住に困らなくて
教育も受けることができる、
なんとなく生きれちゃう僕の人生って
一体なんなんだろう。
こういう現状を知って
同乗して(かなしんで)は忘れて、
そんな繰り返しの僕の人生って
なんてバカバカしいんだろう。

 
 
HIVやカンボジアについてはもちろん
沢山のことを考えながら
 
 
この場所で出会った
彼女たちの生きた証を伝えるために
必死でカメラを回しました。
 
 
とはいえ映像制作と無縁で育ってきた僕にとっては
帰国後も制作に大苦戦。

猛勉強しながらなんとか完成することができたけど
伝えたいことを伝え切れていないもどかしさがあって。
 
更に言えば
僕はお医者さんでもお金持ちでもなくて
ビデオカメラを回したところで彼女たちのHIVは治る訳でもなくて
 
ましてはドキュメンタリーなんて何年も懸けて真摯に作るべきなのに
僕は半年で完成させなくちゃいけなかった。
 
 
 
 
2010年8月28日
カンボジアエイズドキュメンタリー
『それでも運命にイエスという。』完成
 
 
  
 
UFPFF国際平和映像祭発表会に選出して頂き
試写会や映像祭で沢山のうれしい言葉を頂き
本当に光栄に思う一方、
  
現状を切り取って、薄く伸ばしたような
そんな感覚で自分が厭で厭で仕方なくなった。
 
どんなに「感動しました!」「映像素人だなんて全然そんなことなかったですよ!」と言われようとその感覚だけは未だに拭えない。
  
(この感情が後に映像制作NGO LUZ FACTORYを結成して
もっと真摯に問題と向き合っていこうと決意することになる。)
  
 
そんな中、
「日本一周上映会をしよう!」と葉田が話を進めていた。
 
YouTubeでもDVDでもなく、
厳かな雰囲気の中で映画を流してその直後に
見て下さった方々1人1人の目を見て訴える。
それが出来る上映会というものに僕は可能性を感じた。
 
 
 
だからと言ったところで
僕たちが各都道府県の会場確保や企画、集客をするのは厳しいということで、
葉田と僕の今までのつながりから、スケジュール上35会場の協力団体を探すことに。
 
そして、35会場の内、15会場くらいしか見つからないだろうなと想定していたのに、
開催4ヵ月前くらいには31会場が決定。
 
 
あれは今になって思う、
 
 
ありきたりな言葉だけど
「奇跡だったな」って。
 
 
 
 
渋谷の映画館UPLINKを皮切りに日本一周が2011年2月15日スタート。
 
渋谷、長崎、福岡、大分、大分と宮崎の県境、
広島、岡山、鳥取、兵庫、梅田(大阪)、京都、和泉(大阪)、奈良、滋賀、
四日市(三重)、津(三重)、名古屋(愛知)、西尾(愛知)、長野、新潟。

3週間で20会場をひたすらレンタカーで走り抜けました。
 
 


 
 
各会場、スタッフが一生懸命に
各都道府県独自のイベントを作り上げてくれて、
 
お客様が真剣に僕たちの話を受け取ってくれて、
感謝という言葉では感謝を表せられないくらい、
感謝して止まない日々。
 
 
 
 
 
そして、いよいよ関東東北上映だっていう3月11日。
 
東北地方太平洋沖地震が発生。
 
関東7会場東北3会場が中止(北海道だけ開催)。
 
 
僕は岩手県陸前高田市に、葉田はお医者さんに、別々の道を歩いて。
 
 
 
 
 
けど、時は経って6月と7月。
 
中止になった関東東北で。
 
6月18日
日本一周ラスト上映会@東京
 
7月30日
日本一周特別上映会@秋田
 
7月31日
日本一周特別上映会@宮城
 
(この日本一周ラスト上映会の「葉田甲太講演」が、
今回DVDの特典映像として収録されています*) 
 
 
 
 
 
なんか、、
 
 
めまぐるしかったなって改めて思う。
 
 
この1ヶ月後には
国際協力カフェINSTEP LIGHTがオープンしてる訳で。
 
 
更にその1ヶ月後には
『それでも運命にイエスという。』文庫版が小学館から発売してる訳で。
 
 
 
ここでは書き表せられないけど、
仲間にさえ見せられない辛さが沢山あったなー。
 
 
カンボジアでなくした彼女たちの想い
日本で差別や偏見をなくしたいという想い
 
それを伝え切れない自分との葛藤も。
 
 
 
 
 
カフェが東京でオープンしてからは
月に1~2回上映会を小さい規模で開いて。
 
 
2012年春に再び全国上映を開催して。
北海道、大阪、熊本、茨城、宮城、長野、愛知へ。
 
 
2年経っても沢山の人が絶えずこの映画を見に来てくれて
再び感謝してもし切れない日々。
 
 
 
 
 
そして、
 
「地方にいて見に行けないんです。」
 
「また見たいので上映会やってください。」
 
 
2年経っても無くならない有り難い声に応えるべく
今回DVD化することになったのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 

 

   


 
今でも
ふと考え込むことがある。
 
 
僕はあの時エイズ病棟で出会った、
そしてなくなっていった彼女たちの生きた証を
真摯に伝えられているのだろうか。
 
  
あのとき感じた差別や偏見というものの恐ろしさを
しっかり伝えられているのだろうか。
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
僕はこの『それでも運命にイエスという。』を通して
 
本当に沢山の人に出会って
 
本当に沢山の人に支えられた。
 
 
 
こんな素人映画がここまで辿り着けたのも
みんなのお陰以外の何物でもないと思っています。
 
 
 
心の奥底から、
ありがとうございます。
 
 
 

 
 
でも、
 
人に恵まれていることに感謝すると同時に
周りの存在がなければ何もできやしない僕がいた。
 
 
 
「誰かに助けてもらえる」
という認識を先に持っていてはいけない。
 
 
人は一人では生きていけないという大前提で
 
 
沢山の人に支えてもらって自分がいることも承知の上で
 
 
自分1人の力で出来るのがプロなんだと思う。
 
 
  
誰かに助けてもらっていることに感謝することは大事だけど
助けてもらえるなんて思っていてはいけない。
 
 
 
この認識をしっかり体現するための
知識、技術、経験、財力、健康、覚悟などが
自分には極端に足りていなかったと改めて反省している。
 
 
   
 
 
カフェに関しても同じ想いを感じた。
 
もうこんな自分はうんざり。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
これからはより一層

自分自身にうんざりされないように
自分の弱さにもっと向き合います。
 
真摯に誠実に丁寧に
色々な社会問題に向き合います。
 
 
 
 
 
 
 
  
世界を知る度に
僕は絶望を感じる。
 
 
 
世界に行く度に
僕は無力感を味わう。
 
 
 
それでも
 
僕はこれからも
映像の可能性に懸けてみたいと思っている。
 
 
 
 
 
 
『それでも運命にイエスという。』は
 
技術的にも姿勢的にもプロには程遠いけど
 
その断片が、少しくらいはちらばっていると信じています。
 
 
 
HIVやカンボジアのこと、
差別や偏見について、
生きる意味について、
 
少しでも何か伝わっていたら幸いです。
 
 
 
 
 
そんなことを考えながら
17日からDVD販売がスタートして
 
僕の手元からこの映像が離れていく感覚になっている夜なのでした。
 
 
 
最後まで読んでくれてありがとう。
 
 
 
光一
 




 
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