何年経とうと真摯に。

※旧ブログ「光を束ねて。」(アメブロ)に
2012年投稿された記事の中から一部を転載しております。




小川光一です。

一昨日まで九州に居たはずの僕はいま、雪景色を眺めています。




震災からもうすぐ1年。

日本中でたくさんの動きがある。

全国で色々なイベントが開催されるのはいいとして、

「3月11日、被災地に行ってメッセージを届けます!」
「3月11日、被災地に行って力になれることを探してきます!」

こんな声をよく聞く。


なんでこの時期じゃなきゃいけないのか、とても理解に苦しむ。


11日を前にして数万に及ぶ一周忌の法事が東北じゅうで行われるし、
11日当日ももちろん、
部外者の人間が現地にいるなんてどうしても意味が分からない。




とか言ってる僕はいま東北に向かう車の中に居ます。

もうすぐ陸前高田です。


ドキュメンタリー映像の制作の話を受けていて、
今回3/8~3/12で取材撮影を行います。

矛盾を孕んだ僕でいることが凄く申し訳ないけど


ひたすら真摯に。


東北の未来のためにビデオカメラを握り続けたいと思います。





震災当初から変わらずにある気持ちは

自分がどう感じるかに頭がいって、それに反応して動くんじゃなくて

震災被害を受けた地域の方々のために、一番すべきことをするということ。


自分をないがしろにして沢山の人に怒られてきたけど、これが俺の貫きたい人生の形だから。


新しい形で進み始めたみんつな

ドキュメンタリー映画制作


この2つに全身全霊を懸けて
東北いる方々の力に
微力でもなれたら幸いです。




一年前の今日は
カンボジアエイズドキュメンタリー
「それでも運命にイエスという。」
日本一周上映会

の真っ只中、長野県に居た。

10日の夜に新潟上映を終え、
11日に東京に帰る予定だったところを何を思ったか無理矢理10日の夜中に車を走らせた。

もし新潟で足止めを喰らっていたら、
僕は震災翌日にみんつなを作っていなかったかもしれない。



全ての刹那に感謝して。

これからも1つ1つの縁を結いていきます。


光一