フィンランドの第二都市タンペレで「ムーミン」に出会う


 
 
こんばんは!
小川光一です!
 
バルト三国の訪問ブログ3連続に続き、
フィンランドブログも更新したいと思います!
 
 



 
 
そもそもバルト三国を訪問していたのは、
その真上にあるフィンランドに滞在していたからであります。
 
7月は3週間フィンランドの第二都市タンペレに滞在してました。長めの夏季休暇。
 
フィンランドは北ヨーロッパに位置しており、ロシアの主要都市であるサンクトペテルブルクとは近所です。その上、左にはスウェーデン、ドイツなどがあります。つまりは地政学的な点で戦争に巻き込まれてきた国と言えます。
 
それでも、周りに流されず独自の文化を醸造してきた国です。人口も経済規模も小さい国ですが、一人当たりのGDPは高値。収入、雇用と所得、住居、ワークライフバランス、保険、福祉、教育、治安、主観的幸福、あらゆる点においてヨーロッパ最高峰と言われています(OECDレビューより)!
 
 
 
そんな洗練されたフィンランドですが、他の国と同じように、首都ヘルシンキは都会ですし、地方都市は本当に田舎です。僕は今回、その程良い中間であるタンペレに滞在していました。このブログではタンペレについて色々書き残しておこうと思います(`・ω・´)
 
 
 
 
・タンペレってどんな街?
 

 
これ、タンペレ中心部の地図です。タンペレは首都ヘルシンキの北北東に位置する都市です。バスで2時間半くらい。この地図見てもらうと海際の都市に見えるかもしれませんが、フィンランド国内の中でも、内陸地の部類だったりします。これ全て湖なんです。フィンランドは湖だらけの国なのです。
 
タンペレ市内を歩いていると、とにかく出会う「水」。しかも、よく見ると透き通っているんですよね。綺麗な景色ばかりでした。
 


 
 
僕が滞在していた場所は、この地図からはみ出たもっと田舎気味のところなのですが、家の裏にも湖がありました。ピクニックもしました。
 


 
 
 
・工業跡地を活かした文化都市
 
そんな「水」に恵まれたタンペレを上下で挟むのは、ナシ湖とピュハ湖。この二つの湖の高低差を利用した水力発電は、かつてこの街を工業都市として栄えさせたそうです。それはフィンランド随一と呼ばれるものでした。
 
しかし、現在は工場跡地が文化施設やレストランに変わり、アートイベントも豊富に開催される文化都市に変わっています。
 
その一つが綿の生地「フィンレイソン」の工場跡地。アトリエやカフェが入っていました。工場だった風情がすごく残っていて内壁とか格好良かったです。
 
Finlaysonin alue
住所: Finlaysoninkatu, 33210 Tampere
 

 
 
 
・タンペレ大聖堂
 
文化的という点では、
「タンペレ大聖堂」もすごく綺麗でした。
 
フィンランドにおける
アール・ヌーヴォー様式の代表作品。
20世紀に建設された割と新しいものです。
 
中にはタイミング悪く入れなかったのですが、
かなりグロテスクな巨大壁画が描かれているそうです。
(画家ヒューゴシンベリなりの死生観らしい)
 
Tampere Catedral
住所: Tuomiokirkonkatu, 33100 Tampere
 




 
 
・ムーミン博物館
 
また、この街には美術館が多い(たぶんフィンランド自体多い)です。ものすごくアクセスの悪いところに、かなり無名気味な方の博物館を見かけたりもしました。
 
ちなみに、このタンペレには世界唯一の「レーニン博物館」があったりもします。ソビエト連邦を語る上で欠かせない世界史の重鎮レーニン。彼が最初にスターリンに会ったのもタンペレらしく、『国家と革命』という本も、タンペレで亡命中に書いたらしいです。
 
 
そして、タイトルにもありますが、何を隠そうムーミンです。タンペレには世界唯一の「ムーミン博物館」があるのです!!
  
 
現在、世界で二つ目のムーミン博物館が、埼玉で建設されているらしいですが、今のところ、ここが世界に一つの場所です。
 
しかも僕はタイミングが良かったです。2016年に一旦閉館し、僕がタンペレを訪れる2週間前(2017年6月17日)に移転・リニューアルオープンしたとのこと。
 
 
これが旧住所です。お間違いのないように。
Puutarhakatu 34, 33101 Tampere
 
こっちが新住所です。タンペレホール内にあります。

muumimuseo
住所: Yliopistonkatu 55, 33100 Tampere
 
 
 


タンペレホールの横にあるソルサ公園にまず、
ムーミントロール像が設置されています。
 
こいつの他に、美術館内には40点の立体模型があります。
 
写真撮影禁止だったのが残念ですが、
作り込まれたジオラマたちに本当に感動しました。
 
特に館内で一番巨大なムーミンの家ジオラマは一見の価値ありです。
 
 
 
ちなみに、日本がアニメ化して、ムーミンを世界的に有名にした。そんな縁からでしょうか。日本語の音声ガイドなど、日本語案内が充実していました。この場所にさえ辿り着けたら、英語できなくても楽しめます笑。
 
 
館内は、作者トーベ・ヤンソンさんが手がけた12冊のムーミン本に関する挿絵などのコレクションが、この博物館のメインとなっています。
 
大量に飾られたスケッチや様々な絵を通して、トーベヤンソンさんがどのように挿絵を進化させていったかを楽しむことができます。
 
なお、撮影してOKだった場所が数か所あったので、そちらで撮った携帯写真をアップしておきます。これよりもっともっと小さい絵たちが、館内には数百点あります。
 
 


 
正直ムーミンのストーリーはそこまで好きじゃないのですが笑、それでもこういったモノづくりの過程を見るのはとても楽しいですよね。
 
モランが実は女だったとか、無駄に知識も増えたので、これを機にもう一度ムーミンの童話に触れる機会も作れたらなあと思います。
 
 
 
 
 
・タンペレおすすめカフェ3選!

ここで唐突ですが、タンペレ内でおすすめのカフェを3店舗、足早にご紹介したいと思います笑!
 
まず、そもそも二桁も行っていないので、これらのカフェは厳選されたものでは決してないです。けれど、店を選ぶ時点でかなり練りに練って決めたつもりなので、おすすめとして価値はあるかと思います。
 
それでは発表したいと思います!
 
 
 
■第三位 カフェ ピストラ
 
Cafe Pispala
住所: Pispankatu 30,Tampere 33240
 

ランキングに突っ込みながら、実はこちらで飲食できませんでした笑(午後に一度店舗が閉まることを知らず)。
 
ただ、店内もテラス席も、その周りの小道も、とにかく美しい場所でした!海外サイトでは大絶賛レビューをたくさん見ることができます。湖を見渡せる場所にあるのですが、夕日がめっちゃ綺麗らしいです。
 
中心部から離れた場所にあり、「ここはジブリか何かの世界ですか」ばりの場所を歩かなくてはいけないですが、疲れてさえなければ、楽しい散歩になります。大人気メニューのパンケーキがかなり美味しいらしいので、ぜひ足を運んでみてください。
 


 
 
 
■第二位 ペラズカフェ
 
Pella's cafe
住所: Hameenkatu 14,Tampere 33100
 

かわいい猫ちゃんがマスコットロゴのカフェ。タンペレの中心部にあります。結構いつもにぎわっている印象の店内では、コーヒーブレイクだけでなく、ガッツリご飯を食べているお客さんも沢山いました。
 
少しだけ料金は高めですが、ナプキンやおまけのチョコまでこの猫ちゃんが描かれており、こだわりが伝わってきます。
 
明るい雰囲気の店内で楽しいひと時を過ごせること間違いなしです。なお、実物の猫はおりません笑。
 


 
 
 
■第一位 ベーカリーカフェ
 
Tampereen Bakery Cafe Oy
住所: Tuomiokirkonkatu 26, 33100 Tampere
 


引用: http://goo.gl/YBgssP

名前が普通な上に、店内の写真を撮り忘れていますが、ここが圧倒的に一位でした笑!とにかく入りやすいですし、テラス席も座りやすそうでした(少し裏路地にあって人が激しく行き交う場所ではないため)。
 
二回行きましたが、日曜日でも程よく混んでおらず、とにかくゆっくり時間を忘れてくつろぐことができる穴場カフェです。
 
そして、パンやドリンクがひと際お洒落です。この甘いカフェラテは3.9€でしたが、美味しかったし、ゆっくりできたし、良い買い物したなと思えるものでした。タンペレに行くことがあればぜひ!
 
 

 
 
 
 
 
他にも、
 
「フィンランドはなぜコンビニやスーパーなど至る所にゲームが設置されているのか。そして、なぜ老若男女問わず常にそのゲームに群がっているのか」とか、
 


 
 
 
「物価が高いフィンランドにおいて、なぜビッグサイズのアイスクリームが、日本と変わらない値段なのか。そして、なぜこんなにもバリエーション豊かで、日本の何倍も美味いのか」とか、
 


 
 
 
色々と語りたいことはまだまだたくさんあるのですが笑笑、
そろそろこの辺でお開きにしたいと思います(`・ω・´)
 
 
フィンランドに訪問することがあれば、
ぜひ首都ヘルシンキからバスで2時間半。鉄道なら1時間半。
 
少し足を延ばして、
タンペレの街も楽しんでもらえたら嬉しいです。
 
その際に僕のこのブログの情報が
役に立てば更に嬉しいです(`・ω・´)
 
 
最後まで読んでくださって
ありがとうございました!!
 
 
 
小川光一
 
 
 
 
 
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